(学徒出陣7)
学徒兵の数
1943年12月、みなさん学徒出陣というとテレビでご覧になるように、明治神宮の外苑でもって雨の降る中を東大を先頭にして3万人の、東京の大学生が行進しているニュース映画をご覧になったことがあると思うんですが、あれでもって陸海軍に26歳までよろしかったやつが全部文科系はとりやめになって12月1日に入隊ということになったんですが、そのときの全国の大学生の入隊した数というのは未だに分からないわけです。というのは、戦争が終わった時、アメリカが来る前に機密書類は全部焼けというふうなことでもって、ありとあらゆるところで書類を全部焼いたんですね。ですから実際にその時に何人が入隊したのか分からないんですが、その当時の大学とか上級学校へ進んだ連中というのは、同じ年齢層から言うと6%から7%ぐらいが進んでいるから、そこからやっていくと約11万人前後の人が陸軍と海軍に入ったわけです。
それでこの人たちはもう、すぐに役に立つもんですから、台湾、フィリピンへどんどん送られて、あるいはビルマですね、初級の指揮官として敗色の濃い、末期のころなんですが、そこへ突っ込んでいったわけです。
生徒はメモを取りながら聞いています(夜の授業にて) |