静岡の身近な昆虫たち  観察記 4


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 1999/12/19

今の清里 薮田湿地はどうなった?

 藤枝市清里。元々は広く田んぼと湿地が存在していたところである。その薮田湿地はカワバタモロコの分布東限地として名が通っているところである。その湿地と薮田川もほんのわずかを残すのみでその存在さえ忘れ去られようとしている。

   
1999.11
新しい薮田川。
  1999.11
「かつて、ここにはこんな鳥が生息していました。」

   
1999.11
くしくもトノサマバッタのいい住みかとなっているが、
またすぐに追われる事になる。
  1999.11
残された所も乾燥化が進み、
セイタカアワダチソウが繁る。


 1999/12/19

この頃の瀬戸川。

 以前にも記したが、瀬戸川の開発は止まらない。

   
1999.11
第二東名
  1999.11
藤枝総合運動公園
 

   
1999.11
「新」豊田橋
  1999.11
牛田橋上流側、右岸
大木が淡々と切られていく。


 1999/12/20

 このホームページを開設してからまだ3年も経っていないのだけれど、この間に様々な所に行って昆虫たちを見てきた。かつては、いや本来は昆虫を観察する事は楽しい事であった。今でも楽しい事には違いないのだけど、裏腹に一抹の哀しさを感じずにいられないのである。その場所に半年後、一年後には彼らはすっかり姿を消してしまっていることは毎度のこと。ここならば大丈夫だろうというところに限って消えてしまう。このホームページに載せている写真がそこにおける最後の姿であるものが多いことをここで述べておく。
 この頃、昆虫の住み処といって工夫をこらすのをよく目にするのだけれど、それはせめてもの罪滅ぼし故のものなのだけど、「どうか住みついて下さい。」というものの、せっかく落ち着きかけたという時に、ヒトのほんの気まぐれで、それは壊され、また作る。なんという裏切り。ヒトがやれあなたはここに住みなさい。君はそのあたりに住みつきなさいなどなんという傲慢。これらの行為を否定するするつもりはなく、実際のところしかたのない事態の代償。そんな小手先よりも本来の健全な自然環境を取り戻すようにしていくべきである。今ある環境は残していくべきである。
 2000年を迎えて、昆虫を含めた野生生物にとってヒトにとっても、明るい未来、安住の時代がやって来ることを願っている。



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