静岡の身近な昆虫たち  観察記 7


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 2001/3/20

車に乗った昆虫

 車にはいろんな虫が止まる。たいていすぐに飛び去ってしまうが走り出しても粘り強く止まり続けるのがたまにいる。年に何回かフロントガラスに止まったままであることがある。たいてセセリチョウかクサカゲロウ、またはガである。
 今回は珍しくアシナガバチが止まった。キアシナガバチ。信号待ちの時であった。運転席の真ん前である。すぐ飛ぶだろうと思いきや、50kmでも全く動じない。次の信号で止まる。きっと飛ぶだろう。・・・全く動じない。体温が下がったか?
 あれよあれよと五十海から平島までおよそ3kmを走り、農道で車を止める。
 ぜんぜん動かない。この時のが下の写真。


 シャッターを切った直後、突然に思い立ったように田んぼに向かって消えた。行きたかったところに来れたのだろうか。

 2001/4/1

春だというのに。

 この頃になると、いっせいに虫が増えて、なにやらにぎやかな雰囲気になる。
 越冬していたものが起きだして、飛んだり歩き回っていたりする。
 虫のそれぞれの春を2つ。

 その1。イタドリハムシ。成虫越冬で3月の中旬頃から山野の草地で見かけ始める。
 身近なところでは蓮華寺池公園に多くて、古墳があるあたりに特に多い。3月中旬頃、古墳下のコンクリート敷きの園路になにやら黒くて大きめな点があちこちと。木の実がつぶれたもののようだが何か違う。よく見れば何とみんなイタドリハムシ。つぶれたのも多いがのそりのそり歩いているのも多い。
 ここは車が通るわけでもなく、潰したのはヒトに違いない。せっかく成虫になって無事に冬を越して、さあこれからだ、という時に。
 イタドリハムシにとっては交通事故か。なんかの天敵に食われるわけでもなく、こんな命の落とし方はなんだなあ。

 

 まだ、イタドリは芽がほんのわずかに出たばかり。腹がへってイタドリが食いたかったんだろうなあ。

 その2。クビキリギリス。成虫越冬で3月の下旬頃から鳴き出す。
 車道脇にゴロンと転がったオス。特に外傷はなく、すごく新鮮である。
 何が原因だろう。1度くらい鳴いたのだろうか。

 



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