浜松の方言集 は行

共    通 例     文
はあ もう はあ来ただけ(もう来たの?)
はーまつ、はんまつ 浜松  
はい はいがまってる
はいてかっか 履いて(穿いて)行こうか 雨降るといかんで長靴はいてかっか
はいてく 穿いて(履いて)行く プールだで海パンはいてく
ばいとりあう  奪い合う ばいとりあうようにして買ってきただに
はいぼ 火鉢のはいぼをかっからかしちゃかん
はええ 早い あいつははええでな
はおる 上着の上に掛けて着る ちいっとさぶいではおるもんとって
~ばか ~ばかり それ三個ばか持ってきて
~ぱか ~しか それっぱかしかない(それしかない)
パカパカ 点滅 信号んパカパカなってるで早くしな
ばか~ とっても~ あのむっすうばか綺麗だら 、あいつはばか頭いい
ばかえらい たいへんきつい 米担ぎはばかえらい
ばかこけ バカ言うな  
ばかっつら 馬鹿野郎、ばかもの ばかっつらなんどゆったら解かるだ 
(物が)ばかになる 使えなくなる ねじがばかになる
はくしょん くしゃみ  
はくせっこ 落雁 お年忌いくとはくせっこ もらってくる
はざかす 爆発させる  
はさがる 挟まる サッシにはさがっててー切っただって 
はさぐ 挟む  
はさげる 挟む 読んでたとこに栞はさげるでね
はざす 爆発する それよりふくらますとはざすに 
はしくりまわる 走りまわる がきらがはしくりまわるもんでやかましい
はしくる 走る おえではしくるじゃないに
はしはし きびきび はしはしせにゃあ
はしっぽ  
はしゃぐ 調子に乗って騒ぐ せばいとこではしゃぐとけがするに
はしょって いそいで はしょってきただにまだけ
はしりっこ かけっこ  
はず 丸太で組んだ稲掛法 はずは ぶらさげずに 横に挿すだに
はすとんがらす すねて膨れっ面をして唇をつきだす はすとんがらかしてもやらへんよ
はぜる 破裂する もうじきはぜるで遠くへ行きな
はだかっぽ 裸、裸ん坊 いつまでもはだかっぽでいると風邪ひくに 
はだって わざわざ はだってきてやっただにいいのけ
はたび 祝祭日  
はちこう はちく(竹の一種) 孟宗よりはちこう の ほうがうまい
はちまんさま 神社・八幡宮 はちまんさまでうまかけやる
はつ 初子の祝い(浜松祭り) 今年ははつが多い
ばっか ばかり うそばっかゆう
ばっかし ばっかり にくばっかし くってちゃかん
はっつく 貼り付く  
はっつく 寄り付く あつくてかんで はっつくな
はっつける 貼り付ける  
はないとく 話しておく いけへんってはないとくでね
はないとく 放しておく 山羊をはないとくでね
~ぱなし ~続ける 出しぱなし・開けぱなし
はならかす 離す 火がつくといかんで、はならかすでね
はねられる ぶつけられる(車) そんなとこにるとはねられるに
はぶせ 仲間外れにする はぶせにせんとなかよくしっせい
はまる 落ちる よそみしてると こえだめにはまるに
はやいとこ いそいで はやいとこやっちゃうか
はらばた はらわた(魚の内臓) はらばだをだいてからにる
はらびち 飛び込みに失敗 腹から飛び込んだ時使う
はらびっちい 下痢腹 はらびっちだもんで すっぺした
はらぺこ 空腹 はらぺこで なんにも できん
はれぼったい 腫れてるみたい はれぼったいだん どうかなってへん
はよる 流行、はやる よこしまんひょるに
はりこむ 奮発する  
はりたおす 殴り倒す  
ばんがた 夕方 日が暮れる頃  
ばんげ  
ばんげしま 夕方暗くなってから ばんげしま行ってもめーへんに
はんげえ 禿げ はんげえは つるっぱげのこんだに
はんこう 捺印、判子 はんこうくれるけ
はんこう 袖なし半纏 さぶいもんで はんこう着る
ばんたび 毎回,毎度、毎度 ばんたび かりーくるだで
はんぺた 半分 はんぺたはおまえらでわけろ
共    通 例     文
太陽 ひがおちるにはやいで
びーたん(B反) 二等品 B反あります
ひいとく 敷いておく ふとんひいとく
ぴーぴー笠 菅笠
ひーる  
ひからびる 水気が無くなり乾く様子 水やらんもんで ひからびちゃったじゃん
ひかれる ぶつけられる そんなとこにいるとひかれるに
ひきこ おがくず  
ひく 敷く  
ひこ ひ孫  
ひしゃげる 潰れる  
びっくらこいた びっくりした  
ひっくりかある 転倒、転がる、倒れる ひっくりかあるといかんでちゃんと前見て歩きな
ひっくりかあす 裏返す ひっくりかあすでそこどきな
ひっくりかえる 転倒、転がる、倒れる ひっくりかえるといかんでちゃんと前見て歩きな
びっこ 片足の悪い人(短い) びっこひいてるじゃん
ひっしばる 縛る 逃げるといかんでひっしばるか
ひった 出した へーひった
ぴったし ぴったり ぴったし あってる
びっちい 下痢 どうだった みっちいけ
ひっちかる 叱りつける  
ひっちらける 散らかす ひっちらけるで ここで遊んじゃかん
ひっちらけてる 乱雑  
ひっちらんかお そしらぬふりをする そば通っても ひっちらんかお してく
ひっつく 貼り付く  
ひっぱたく 叩く そんなばかなことばっかゆってるとひっぱたくぞ
ひっぽかし 放任・手を掛けない ひっぽかしだもんで わるくなる
ひっぽかす 放っておく、放置する ひっぽかして帰った奴は誰だ
ひづるしい 太陽がまぶしい様子 ひずるしいでまくしめて
ひち 七(しち)  
ひちごさん 七(しち)五三  
ひちひちしじゅうく 7×7 49  
ひちょめんどくさい 大変面倒、複雑 ひちょめんどくさいで やりたかない
ひちりん 七輪  
ひといき(一息) 一休み  
ひとっかあ 一重瞼 ひとっかあだもんで目んめえへん
ひとっつ 一言、一個 悪かったのひとっつも無い
ひとけ 一食 ひとけ ぬいてもいいだん
ひとしきり しばらくの間  
ひととこ 一ヶ所 迷子になっちゃかんでひととこにいっせいよ
ひとねいり 一眠り  
ひとりもん 独身 ひとりもんじゃあ すまんだで
ひなる 泣き叫ぶ ひなってるでちーやりっせい 
ひね 去年米 ひねだもんで 新米にゃぁかなあん
ひねくる 捻る、曲げる ひねくると折れる あたまひねってもわからんだら
ひぼ ひぼでしばる
ひまさい しょっちゅう ひまさい ありゃあ やってる
ひゃーひゃー きゃーきゃー ちゃんびいらがひゃーひゃーゆってる
ひやいとく 冷やしておく ビールひやいといて
ひやかす 冷やす、水につける  
ひやけた 冷めたくなった  
ひやっこい 冷たい きょうは風ん ひやっこい
ひょっとすると 事によると  
ひょろながい 細長い  
ひょんきん ひょうきん、凄い・特異な様子 おれたちひょんきんけ
ひらべったい 平ら ひらべったいとこに おかんとかあるに
ひる 出す へーひったら?
ひんしょったい 貧乏くさい ひんしょったいもっとましなかっこうしな
びんちょう 耳の前の髪の毛 もみあげ びんちょう どんくらい する
ひんづりむく (蛙の皮を)思い切って剥く 蛙をひんずりむいてザンリーを釣る
びんづる やけどする  
びんどめ ヘアピン・鬢止め びんどめん落ちてると浮気ばれる
ぴんぴん 丈夫 おめーらんじーさぴんぴんけ
ひんめくる 引き剥がす ふとん ひんめくってもおきん
共    通 例     文
ぶう 背負う・おんぶする わしんぶう
ぶき 不器用 ぶきだなあ こんなのも できんのか
ふくう 埃を払う・ふるいにかける みを ふくい しいなを取る
ふくらかさす ふくらめる 風船をふくらかす
ぶさる おんぶされる・背負われる ぶさるの好きだで
ぶしょったい だらしない様子 ぶしょったいやあちゃんとしにゃあだめじゃん
ふたーつ 二つ ひとーつふたーつ
ふたっかめ 二重瞼 整形で ふたっかめにした
ぶたれた 叩かれた  
ぶつ 打つ あわたいでると、ころんでねんぼぶつよ
ぶつ おでき  
ぶつ 叩く だれんぶった?
ぶつ 仏教 ぶつだではすんのへいれて
ぶつくさ ぶつぶつ(小言、文句)  
ぶっさらう 殴る えらそうこくとぶっさらうぞ
ぶと ぶゆ・ぶよ
ぶよ 大きな蚊  
ぶよぶよ ふやけている もうぶよぶよだに
~ぶり ~ぶん 二人ぶり
~ぶり ~分 二人ぶり
ふるいひと 年をとった人 あの人はふるいひとだで知ってるに
ぶるさがる ぶらさがる ぶるさがるだけで腰ん治る
ふんだけど そうだけど  
ふんだモーター 自転車  
ふんだもんで それだから そうだから  
ふんづけた 踏みつけた、踏んだ  
ふんで それで  
ふんでも それでも  
ふんと 本当  
ふんとけ 本当ですか  
ぶんなぐる 殴る うそこくとぶんなぐるぞ
ふんなこと そんなこと ふんなことゆやへんよ(そんな事言わないよ)
ぶんぶら こがねむし  
共    通 例     文
へいだ 剥いだ 里芋のへいだ皮を干す 
へーから それから  
へーこいた おなら出した  
へーじゃー それでは  
へーひった おなら出した  
へえつくばる 這いつくばる  
へえる 入る  
へぐ 剥ぐ  
ぺけ ばつ Ⅹ まるぺけクイズ・まるばつとは言わない
へこ 兵児帯・しごき帯  
へさえる 押さえる  
へしおる 手で折る  
へしまげる 曲げるの強調言葉 こんなのへしまげてうっちゃりゃいいだ
へしゃげる 曲がる へしゃげるでもってて 
ぺしゃんこ ぺっちゃんこ 車がぶつかってぺしゃんこになってる 
べた 沿い 川べたでならんでつってる
へたばる くたびれた時使う  
へち ふち・周辺  
へっこ 鯰の子 へっこばっかで鯰とんまさらん
へっこ 鯖折り 相撲の技
へったくれもない どうかしてくれもない 相談もへったくれもない
ぺッタン めんこ  
へっつい かまど さぶいもんでへっついにひっついてらー
へっぴりごし 弱腰 そんなへっぴりごしじゃかてへんよ
へっぷり 屁、おなら へっぷりだしら
へでもない 簡単  
へのカッパ かんたん  
へぼい 弱い  
へらかす 減らす  
へり たたみのへりは踏んじゃいかん
へんたらくもない 何とも無い  
~へんに ~ないよ いけへんに(行かないよ)
べんべ 着物  
共    通 例     文
ほい おい(呼びかけ ほい まだだけー 
ぼいたくる 追い回す ぼうもってぼいたくるだに 
ほいて 干して  
ほいといて 干しておいて  
ぼう 追う うしをぼうのてんだって
~ぼう 男の子の名前の後につける よしぼう
ほうけえ そうけえ  
ぼうず 子供・小僧 ぼうずん なにこくか
ほうばる 口に入れる おおきなまんま ほうばるもんでたべれんじゃん 
ほうぼう あちらこちら  
ぼうら 竹で編んだ籠  
ほうる 投げる  
ほーたん ほーたんに べんとうついてるに
ほーちょん 包丁 ほおちょん砥いでやあ
ほかす 捨てる・投げる
ぼきだす 口から噴き出す  
ぼさ 草むら ぼさん中からでてきた
ほしいも 芋切干 寒風に曝して作る
ほじく 解く 毛糸絡んだでほじくのてんだって
ほじる 掘る そこらあ ほじると出てくるかあ
ほそば 槙の木 ほそばん中に ちゃっちゃこがいる
ほそっぴい 痩せて細い人 のりピーより前よりピーをつけていた
ほじくりかえす 掘りかえす そこらじゅうほじくりかえしても出てきやへん 
ほじくる 掘る そんなにほじくるとちがでるに
ぼしつける 押し付ける もんりーぼしつける(子守りを押し付ける)
ほじる 掘る  
ぼた 土手、石垣  
ぼっかける 追う・追いかける  
ぼっからかす 追い回す  
ほっくすがる 刺さる とげがほっくすがって痛くてやまらん 
ぼっくい  
ぼっこい 粗悪、おんぼろ  
ほったあ へそくり おっかさにほったあ見つけられちゃった 
ほったらかす 放っておく いつまでもほったらかしとくならうっちゃっちゃうに 
ぼっち スィッチ、ボタン そこんさーのぼっち押してくれる 
ぼっちょ 出っ張り、つまみ もうちょっと奥にぼっちょがある
ぼって 追って ぼってく
ほっとく 放置する あっかあほっといてもいいのけ
ほっぺた ほほ ほっぺたがまっかじゃん 
ほっぽかす 放っておく ほっぽかすと火事になるに
ほっぽかいとく 放っておく いつまでほっぽかいとくだあ
ほのく 解く こんがらがったでほのくのてんだってやあ
ほれみよ それみよ  
ぼわれる 追われる  
ほんこ 本気 こんだほんこでやるでな
ほんだって そう言ったって ほんだってむりだよ 
ほんだで それだから  
ほんで それで ほんでなんちゅってた
ほんなら それなら ほんならいってみるか
ほんにんぼう 主役 頭 上に立つ ほんにんぼうになってやらにゃあ
ぼんぼこ 大念仏  
ポンポン オートバイ、バイク 浜松はホンダ、ヤマハ、スズキのオートバイ発祥地
ぽんぽん 満腹 お腹がぽんぽん
ほんもん 本物 こりゃあほんもんだで 買って損はないで
本屋 本家 本屋へゆってくる(本家へ言ってくる)