朝起きてから夜寝るまでの間に注意しなければならないことを、親切丁寧にユーモアをまじえて教えてくれる絵本です。
例えば“ヘア・スタイルに注意”･･･とりあえず　鳥の巣にまちがわれたりしないように　注意しましょう　ついでに　かわいい!すてき!というあたりまでねらえるように　注意しましょう　“「今日はどうだったの?」に注意”･･･とりあえず　こんな聞き方をするのが母親というものですので　支障のない範囲で応えておくように　注意しましょう　「べつに･･･」というのが最悪ですので注意してください・・・とこんな具合です。

おじいさんは　市場へロバを売りに行く途中、三人の山賊にロバをだまし取られます。そこでおじいさんは新しいロバを買いますが、それは盗られたロバでした。それに気づいたおじいさんは山賊に仕返しをはじめます。弱いものが最後には知恵によって強いものをやっつけるという昔話によくあるパターンです。･･･が、一度見ると忘れられない奇抜な絵とストーリーの激しさにはかなりインパクトがあります。

まめをひとつ見つけた　ちゃっかりこぞうは、それをおばあさんにあずけて出かけます。その間におばあさんのメンドリがまめを食べてしまったので、ちゃっかりこぞうはそのめんどりをつれていってしまいます。それから、めんどりをあずけてブタをもらい、ブタのかわりにロバをもらって･･･と、どんどんエスカレートしていって最後には･･･それは読んでのお楽しみ。歯切れのいい文章なので声に出して詠むとリズム感がうまれます。幻想的な美しい絵です。