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今月のお薦め本です
お話サークルがらがらどんが、自信を持ってお薦めします
本の表紙絵の掲載は、出版社の了解済みです。)
いろいろ取り揃えています
お薦め その1 「のらいぬウィリー」 マーク・シーモント/作  みはらいずみ/訳 あすなろ書房
【2001年 10月5日発行】
ピクニックに出かけた先でこどもたちと一匹ののら犬が仲良くなりました。みんなはその犬に「ウィリー」という名前を付けました。いっしょに連れて帰りたかったのですが、両親に反対されてそのままおいてうちに帰りました。それから一週間の間、みんなはウィリーのことが気になってしかたがありません。さて、次の土曜日またピクニックにでかけますが・・・。短いお話ですが、子どもたちと犬の出会い、別れ、ちょっとした事件、いっしょに暮らせる喜びなどを十分感じ取れる作品です。あわい色彩の絵があったかい気持ちにさせてくれます。

マーク・シーモントは「はなをくんくん」(福音館)でコルデコット賞オナー、「木はいいなあ」(偕成社)でコルデコット賞受賞。
お薦め その2 くつがあったらなにをする? ビアトリス・シェンク・
ドゥ・レニエ
/文
モーリス・センダック/絵 いしづちひろ/訳 福音館書店
【2001年 10月3日発行】
“ちょっぴり ふざけて きみなら なにをする? くつが あったら なにをする?

こんな質問にふざけっこの男の子は、みみにひっかけたり、あたまにのせたり、はたまたトーストみたいにバターをぬろうとか・・・。“いすがあったら・・・”“ぼうしがあったら・・・”とそれぞれの問いにとんでもない空想をはたらかせます。センダックの描くいたずらずきな男の子が生き生きしていてとてもいいです。こういう男の子をかかせたらセンダックの右に出る人はいないでしょう。センダックの絵本にはこんな男の子がでてくる作品が多いですね。「まよなかのだいどころ」「ピエールとライオン」「もしもまほうがつかえたら」(いずれも冨山房)など。

お薦め その3 「年をとったひきがえる バーニース・フレシェット/文 ロジャー・デュボアザン/絵 はるみこうへい/訳 童話館出版

【2001年 10月15日発行】
年とったひきがえるが岩の上で日光浴をしていました。このひきがえる、ねむっているようにみえましたが、ほんとうはねむってはいませんでした。そこへ、サギがゆっくり、注意深く近づいてきました。サギはひと足ひと足ふみだしてひきがえるに近づいてきます。さあ、ひきがえるは・・・。おはなしはしずかに、しずかに進んでいきます。シーンとした中で、くもが葉先から糸をひき、ふくろうが目をとじ、かたつむりがはっていく・・・。静と動がくっきりうかびあがっている絵本です。気持ちが最後までピーンとはって、ことのなりゆきを見守らずにはいられない、そんな作品です。

デュボアザンには、「おばかさんのペチューニア」をはじめとする“がちょうのペチューニア”シリーズがあります。

お薦め その4 「くれよんのくろくん」 なかやみわ/作 なかやみわ/絵 童心社
【2001年 10月15日発行】
しんぴんのくれよんが、次々に箱からとび出して画用紙に絵をかきはじめました。きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクさんは花を、あおくんは青空をかいて画用紙はいろんな色でいっぱいになりました。くろくんも仲間に入りたいのですが、みんなに「きれいにかいた絵を黒くされたらたまらない」と言われ、さみしくなりました。ところが、今まで画用紙に絵をかいていたくれよんたちがけんかをはじめて絵はぐちゃぐちゃに。最後はくろくんの活躍がみんなにみとめられます。

くれよんたちの表情が子どもをみているようでほほえましいです。セリフや行動も子どもそのまま。幼稚園、保育園の子どもたちに読むときっとじぶんたちのことのように感じ、お話の中に入っていけるのではないでしょうか。

なかやみわさんには子どもたちに人気の「そらまめくんのベッド」(福音館書店)もあります。

お薦め その5 「そらとぶパン」 深見春夫/作 深見春夫/絵 PHP研究所
【2001年 10月29日発行】
トンネルの中からとてもいいにおいがしてきて、パンが出てきました。みんなでそのパンにのって空を飛んでいくと、おおきなくもの中に入りました。そこにはパンの国がありました。パンの国の人たちに歓迎されて、いろんなパンをごちそうになり、散歩に行きますが、突然怪獣が出てきて、みんなはその怪獣に食べられてしまいます。さてみんなは助かるのでしょうか。

やきたてのほかほかパンが最初にトンネルから出てきたときは、そのにおいとあたたかさがワーッと伝わってくるようでした。心までほかほかしてくる絵本です。食べ物が出てくる絵本を読むと、なんとも言えない満足感を感じますよね。

お薦め その6 「オオカミのともだち」 きむらゆういち/ぶん 田島征三/え 偕成社
【2001年 10月発行】
“ひとりでいるのがいちばんきらくでいい”と思っていたオオカミのところにクマがやってきて“いっしょに獲物をさがそう”と誘いました。オオカミは用心して決してクマに心を許そうとしないのですが、どういうわけか断れなくてクマについていきます。トンネルの中でうしろからおそわれるのではないか、とか、クマがハチの巣にむかって投げた石を自分に投げてきたとカン違いしたりと、オオカミの心に次々とわきおこる猜疑心と、全く相手を疑わないのんびりしたクマの性格のよさがお話を面白くしています。

田島さんの絵はとても味があります。前作「オオカミのごちそう」も面白いですよ。

お薦め その7 「きのこはともだちーさがす・みつける・たべるー 松岡達英/構成 下田智美/絵と文 偕成社

【2001年 10月発行】
ある秋の日、森の仲間と野原にやってくると、木や草のあいだからいろんなきのこが顔をのぞかせていました。草地や畑にはえるきのこ、松林にはえるきのこなど60種類くらいのきのこがきれいなイラストで紹介されています。きのこの料理方法ものっているので、子どもと楽しんでみるのもいいかも。

この秋きのこのおはなしでおもしろいのがありました。「きのこきのこきのこ」(こどものとも年中向き2001.11)と「まゆとブカブカブー」(こどものとも2001.12)です。こちらもあわせてどうぞ。

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ゴメンください。 私、カルロロカルロと申します。

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