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今月のお薦め本です
お話サークルがらがらどんが、自信を持ってお薦めします
本の表紙絵の掲載は、出版社の了解済みです。)
いろいろ取り揃えています
お薦め その1 「とぶ 」 谷川俊太郎/作 和田誠/画 福音館書店

【2006年1月発行〈こどものともセレクション〉1978.9こどものとも
まことは空を飛ぶ夢をみた。次の朝、夢のなかと同じように走ってみると、ふわりと空にうかんだ。はじめは腕と足をめちゃくちゃに動かした。電線にひっかかりそうになったり、いちょうの木にぶつかりそうになったりしているうちに、こつがわかりかけてきた。風の音やひつじのなき声が聞こえる。海の上や畑の上も飛んだ。おしまいは宙返りをして家の近くに無事着陸。読んでいるだけで、心が軽くなり、まことと同じように空を飛んでいる感覚になれる絵本です。

お薦め その2 「3じのおちゃにきてください」 こだまともこ/さく なかのひろたかえ/え 福音館書店

【2006年2月発行〈こどものともセレクション〉1977.4こどものとも】
ある日、まりちゃんは小川を流れてくるささ舟を見つけました。ささ舟には手紙が結んでありました。それには「3じのおちゃにきてください。ともだちつれてきてください。けーきをつくってまってます。みどりのみどりより★」と書いてあり地図もついていました。まりちゃんは地図のとおり小川にそって歩いていきました。すると、友達のゆきと君に会いました。ゆきと君もいっしょにいくことになりました。それから、10ぴきのあり、あひる、ろば、うしもおみやげをもって仲間に加わりました。かえるのみどりのみどりは大勢のお客に大喜び。ところが準備したけーきをだそうとしたら、すってーん!ところんでけーきはめちゃめちゃ。でもだいじょうぶ。みんなはおみやげにもってきたもので、もう一度けーきをつくりました。やっぱり、みんなでおいしいものを作って食べるというのはいいですね。満足できます。

お薦め その3 「絵くんとことばくん」 天野祐吉/作 大槻あかね/絵 福音館書店
 【2006年1月発行 たくさんのふしぎ傑作集2000.4】
おこづかいが500円では少ない!と思ったぼくはお母さんになんとかおこづかいをあげてもらおうといろいろ考えました。まずは<ことば>が「自分ばっかりつかわないでこどものこづかいふやせ!」と字を書いた。ところが<絵>がもっと楽しくてお母さんがぷっとふきだしてしまうようなものでなくちゃといって、鼻の穴にくつ下をつっこんでひげのようにした男の子をかきました。ことばも「こづかいふやしたまえ!」とわざといばった感じにしてみました。ところが<ことば>はもっとまじめに(おこづかいをあげてくれないと大変だ)ということを訴えようとします。こんなふうに<ことば>と<絵>が次々にアイデアを出しあっていきます。グラフを使ったり、ダジャレを使ったり…。なんとかお母さんの心に訴えようと必死です。男の子のいっしょうけんめいな気持ちに共感できると同時に、どこか遊び心のある絵と文章が楽しい気持ちにしてくれます。「私ならこれを使うな」「ぼくならこれ」と会話がはずむ絵本です。


お薦め その4 「さとうねずみのケーキ」 ジーン・ジオン/ぶん マーガレット・ブロイ・グレアム/え わたなべしげお/やく アリス館
 【2006年1月発行】
トムはお城の台所で働くケーキ職人。すばらしいケーキを焼けるのですが、さらやスプーンしか洗わせてもらえません。でも、ねずみのティナだけはトムが上手にケーキを焼けることを知っていました。ある日、お城で新しい料理長を決めるケーキコンテストがひらかれることになりました。そこでトムは夜通しかけて、さとうねずみのケーキをつくりました。さて、いよいよコンテストがはじまりました。その結果は…?


お薦め その5 「嵐のティピー」 ポール・ゴーブル/作 千葉茂樹/訳 光村教育図書
 【2006年1月発行】
最初の男と女をつくった神は助手のナピに彼らの手助けをするよう命じた。悪天の神ストーム・メーカーが暴れまわった冬、ナピは男と女に家が必要だと思った。そこでテント型の住居ティピーの建て方を教えた。人々は馬も与えられ、バッファローの群れを追って移動できるようになった。ある日、息子と狩りに出たブラックフット族の長セークレッド・オッターは、激しいストーム・メーカーに襲われ、しとめたバッファローの下にもぐりこみ、たたきつける雪と風から身を守った。暗がりの中を歩きはじめたセークレッド・オッターは巨大なティピーを見つけた。中には一人の老人がゆったり座ってパイプをふかしている。それはストーム・メーカーの神だった。彼は言った。「春になったらおまえのティピーにもおなじ印を描くがよい」春になると村中総出でストーム・メーカーのティピーを作った。今でもモンタナ州やアルバータ州のブラックフット族の夏のキャンプ地でこの印の描かれたティピーをみることができるそうです。それぞれの印にはそれぞれの精霊の恵みの物語があるということです。現代人が失ったものー自然の声に耳を傾ける、自然の恵みに感謝するーその大切さを教えてくれる絵本です。この作者は「野うまになったむすめ」(ほるぷ出版)で1979年度コルデコット賞を受賞。


お薦め その4 「わたしたち手で話します」 フランツ=ヨーゼフ・ファインク/作 フェレーナ・バルハウス/絵 ささきたづこ/やく あかね書房
 【2006年1月発行】
耳の聞こえないリーザはひとりで広場のベンチにすわっていました。サッカーをしている子どもたちが何をいっているのかわかりません。リーザは手を使って耳が聞こえないことを伝えましたが、子どもたちには通じません。そこへひとりの男の子がかけてきて、リーザに手を使って話しかけました。トーマスは耳は聞こえるけど、両親が耳が聞こえないので手話を使っているのです。二人が手を使って話していると、他の子どもたちが近づいてきました。トーマスはリーザと手で話したことを他の子どもたちに伝えました。耳の聞こえない人はどうやって生活するのか疑問に思った友達をトーマスは自分の家に案内しました。途中、みんなはトーマスにいろいろ質問します。小さい声で話したいときはどうするの?犬にも手話がわかるのかな?リーザもトーマスにみんながどんな音を聞いているのかたずねます。月や星にも音がする?波の音は?トーマスが家について玄関のベルを鳴らすとお母さんが出てきてみんなはびっくり。実はドアの横の大きなランプがともるようになっているのです。子どもたちはトーマスの両親から手話をいくつか教えてもらいました。耳の聞こえない人のことがわかりやすく丁寧に心をこめて書いてあります。子どもや周りの大人の自然な受け答えが素直に読み手の心に入ってくる絵本です。

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ゴメンください。 私、カルロロカルロと申します。

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