【2014年4月発行】
ある晩、おそろしい妖怪が村はずれのおばあさんの家にやってきて、子牛をがぶりとひとのみにしました。「あしたはおまえを食いにくる」といわれたおばあさんが助けを求めて歩いていくと、たまごやぞうきん、こん棒や牛のふんが妖怪退治にきてくれました。後半は日本の「さるかに合戦」のように、たまごたちがかたき討ちするお話です。おばあさんが困っている時、たまごたちがむねをはって「だいじょうぶ、きっとたすけてあげるから」というところは、きっと聞き手のこどもたちの心にも届いて勇気をもらえるだろうなと思います。中国青海省に住む少数民族トゥ族に伝わるお話です。