【2017年1月発行】（月刊「こどものとも」通巻730号　2017年1月号）
　むかしあるところに、おかあさんとたろうが住んでいました。おかあさんがたろうの7才のお誕生日にあんころもちを3つ作りました。たろうは喜んであんころもちを食べたのですが、３こ目を落としてしまいました。追いかけるとそこは、おにの住んでいる穴でした。おにの大将は、あんころもちをたいそう気に入り、作り方をたろうから教わります。じつは、おにには、不思議なすりこぎがありました・・・。
どこかで聞いたようなお話にも聞こえますが、お話の世界にどんどん吸い込まれていきます。小さい子どもさんにも判り易いお話です。
西三河の昔話で、方言で書かれています。語りで聞いてみたいお話です。このお話を聞いた後、きっとあんころもちを食べたくなりますよ。

『子どもに贈る昔ばなし14　鬼とあんころもち　-幼い子のための昔ばなし』（昔ばなし大学再話研究会/再話　小澤俊夫/編　小澤昔ばなし研究所）の「鬼とあんころもち」を読み比べてみてください。あなたはどちらのお話が好きですか？